●暗渠排水について
まず暗渠排水を! あのアフリカ砂漠の畑地化に欠かせないもの、それは水だけではなく十分な排水施設だったのです。「水さえあれば緑の楽園は実現する・・・」それは素人の考えでした。現実にアフリカで灌漑用水をすればするほど畑は砂漠化していきました。それにともない地下の岩塩が溶け出し、、土壌の毛細管を伝わって上昇し、塩分集積が起こったことが原因とされています。とうとう畑は塩田のように白くなったのです。
土地の生産性を高めるため、排水による塩分除去や地下水位の上昇防止は欠かせません。諸外国でも排水施設としては、排水溝や排水ポンプ場を設置するとともに、暗渠排水網の整備がさかんに行われてきています。そこで頭痛の種は化学製品の寿命の短さです。
わが国でも近年、農薬や化学肥料の使いすぎで土壌はしにかけています。ある調査では水田の40%、畑地の70%がなんらかの異常ありと報告されているそうです。死米の原因も土壌のグライ層化が過剰となり微生物もミミズも住めない無酸素土壌が原因といわれます。
地下水位を下げ潅水害(Water-Logging)を除いて地中に水と空気の流れる道をつくってやることです。地中の酸素が増え、適度な水分が保たれるなら微生物は増殖し、ミミズは喜び、土は甦るのです。 |